「いつの間にか、
    身体が透明になっていたんだ。」 

この世に恨みを残した
ある少年の物語


透明人間

2016.06.07 (20歳)




何だか眠たい
布団を敷こうか
外は風の音

昨夜見た夢は
最期を知らない
僕の叫び声

歌を歌っても
大手を振っても
誰も振り向かぬ

何時もと同じ道
同じ匂いがする
けれど違うのは
透明な僕

嗚呼 此れが運命か
知らぬ間に溶けて逝った
サヨウナラ サヨウナラ
二度と逢う事は無いでしょう


何を間違えた
何が悪かった
どうせ僕の所為

嗚呼 此れが運命か
知らぬ間に溶けて逝った
サヨウナラ

サヨウナラ

嗚呼 此れが運命か
君は此れで満足か
サヨウナラ サヨウナラ
いつか何処かで逢う日まで
嗚呼